☆サラマンダー殲滅を読む

bqsfgame2013-04-13

日本SF大賞の在庫もそろそろ底を尽いてきた‥(^o^)
非常に面白いスペースオペラ大作。
テイストとしては、レズニックの「サンティアゴ」を思い出した。熱砂の環境。無頼の世界。
梶尾真治らしい透徹したシチュエーションが随所に現れるが、甘くならずに最後まで壮絶な復讐譚として進んでいく。様々な登場人物が現れ、そのそれぞれが主人公級のエピソードを背負っているが、どんどん使い捨てられていく。
日本SFで骨太のスペースオペラは意外に少ないので、文句なしに本書は日本SFのスペースオペラの頂点と言って良いと思う。
未読の人は是非とも捜索してでも読むべき。
文庫版からでも14年を経過しているので、再版してもらいたい所だが。