勝手に四天王マーケティング:Ares

しばらく前に四天王マーケティングの話しを書いた。
試しに何かでやってみることに。初回は、一応、bqsfgameなので、Ares誌から。SPIの伝説のSF/Fゲーム雑誌。全部で17号しかないのだが、その中で四天王を選ぶと、
●スタートレイダー
何と言っても交易ゲームの傑作、スタートレイダーだろう。交易ゲームとしてのクレバーなゲームシステム。宇宙船の設計から戦闘までできる「ユニヴァース」のサプリメントとしての幅。ガジェットが豊富に過ぎてプレイアビリティが低い恨みはあるが、SPIが世に送り出した「忘れられた傑作」。
●バーバリアンキングス
鬼才コスティキャンがミニマップの中に魔法、戦闘をバランスよく詰め込んだマルチプレイヤーのファンタジー戦国絵巻。コスティキャン自体が有名デザイナーになったが、結局の所、彼の最高傑作は本作だったのでは? 時代を越えて再版されるにふさわしい実力派の小品。
●BSMパンドラ号の航海
パラグラフ方式のソリテアゲームの出発点。システマティックなゲームデザインをさせたら右に出る者がないバターフィールドの佳作。もちろん出発点なだけに、深みがないとか、バランスが悪いとか、いろいろあるかも知れない。しかし、このゲームがなければ、「アンブッシュシリーズ」も、「テイルズオブアラビアンナイト」もなかっただろう。ゲームブックと言うサブジャンルだって存在しなかったかも知れない。
ダモクレスミッション
四天王にパラグラフ系が2つは要らないとも思ったが、他に入れるべき適切なゲームが見当らなかった。パンドラ号が出発点だとすれば、本作は発展的な可能性を示した一作。マップシートが完全になくなり、パラグラフ数が大幅に増えた。クラークの「宇宙のランデブー」を思わせる設定も魅力的。
和訳がなく英語力がないと取り組めない敷居の高さから、日本ではほとんど話題にならない。だからこそ、敢えてこれを推してみたいと言う側面もある。