見てきました。
ちょうどソマリアの海賊をプレイした直後になり、下勉強になっていたので面白く見ました。
冒頭の海賊が出撃するシーンが大変興味深いです。
ボスがノルマを取り立てに来て、先週もやったぞと言い訳するのですが容れられず、急遽出撃することに。で、メンバーを募るのですが立候補した中から各艇の船長が適当に選ぶんですね。みんな一攫千金を狙っている貧乏漁師。
で、海賊がしばしば、「ノー・アルカイーダ」って言って、アルカイーダじゃないから強硬な対応は取らないでくれと主張するのが不思議でした。
でも見ていて思うのですが、誘拐って一旦ケチが付くと割に合わない商売だと言うのを痛感しました。人質を殺すぞと脅してみても、一人しかいない人質を殺してしまうと、後は取引材料がなく突入されてしまうのが見え見えです。仲間内でも出港時に急募した寄せ集め集団だから目的意識の共有すらできていない。もちろんそれなりの訓練をしている訳でもない。フィリップス船長の言うとおり、３万ドルだけもらって引き上げてた方がどんなに賢かったことか。
実話に基づいているので結末は周知かと思いますが、それでも最後はそれなりにドキドキします。全員射殺しちゃうのは、ただの貧乏漁師海賊に対しては厳しすぎやしないかと思ったりもしますが、現場では他の選択肢はないのでしょう。誘拐はする方もされる方も強硬手段に訴えだしたら、行く所まで行くしかないのですね。悲しいことです。
