バットマン・リターンズを見る

ジョーカー放映記念特集、WOWOWです。

旧シリーズの2作目です。

今回の主役は、ペンギンです。旧シリーズの最初の2作品は、ジョーカーとペンギンというTVシリーズ以来の2大ヴィランを丁寧に造形していて、個人的にはとても気に入っています。

一方で、バットマンやヒロインの魅力が今一つであるのですが、止むを得ない所でしょうか。

本作では、ダニー・デヴィートがペンギンを演じました。

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ペンギンは、ジョーカーのようなサイコと異なって、比較的まともです。本作では生まれた直後に、その奇形故に冬の川に捨てられ、動物園の地下水路に流れついてペンギンに育てられました。どう考えても、あり得ない設定なのですが、そこはアメコミですから(笑)。

ペンギンに育てられた割には、それなりに学もあり、一応紳士然とした風体で登場します。そして、別の陰謀を抱いている大立者を脅して、自分の両親を探します。

しかし、見つけたのは二人の墓だけでした。墓参りしたペンギンは、報道陣に対して「両親を許す」と声明を出し、好感度を持つ有名人となります。

そこから現市長をリコールして市長に立候補するために、市長を奸計に陥れようとし、本格的な悪役に転じます。

結局、陰謀は失敗に終わり、ゴッサム市の有力者の長男たちを自分と同じ目に合わせようと誘拐を試みます。

最後はロケット弾を背負ったペンギン部隊を率いてバットマンと対決しますが敗死し、育ての親のペンギンたちに水葬に付されます。

かなり重いものを背負ったキャラクターとして描かれて、最初からギャングの若頭だったジョーカーと異なり、いささか憐憫を誘うキャラクターです。

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こちらは、往年のTVシリーズのペンギン。

紫のシルクハットに蝶ネクタイ、モノクルキセルです。

もっと軽妙な感じの悪役でした。