コマンド日本語版のゲーム打線

bqsfgame2014-02-17

と言うことで、ご要望(誰のだ?)に応えて、コマンド日本語版打線です。
思い付くままに選択していたら、エポックワールドウォーゲームと翔企画SSシリーズに偏ってしまったので、思い切ってなしにしました。
1番:セカンド:フィールドマーシャル
1番打者には入門編をと思ったが、ドイツ戦車軍団を対象外にしてしまうと意外に人選難。結局、ジェドコの対称型初心者向けゲームに白羽の矢を立てた。
オールドファンに懐かしいTACTICS2のジェドコ版的な存在だが、中級者が遊んでも面白い内容だと思う。プレイバランスには、やや難があるか。
2番:センター:ブルーvsグレー
南北戦争の古典である本作を日本語発売してもらったからには入れない訳には行かない。全4作、きちんと揃えて登場したことの意義深いと思う。ゲティスバーグ、アンティータム、チカモーガの南北戦争の三大会戦が揃っているのはオリジナルのセレクションの素晴らしさ。
3番:レフト:ウクライナ44
3番には、オリジナルの強打者を入れて見た。システム的には流用物だが、システムとマッチした題材、プレイヤーフレンドリーなコンポーネント、包囲戦と言うシチュエーションの醍醐味。中黒作品のスマッシュヒット。
4番:ファースト:ウクライナ43
隣とは1年違いですが、デザイナーもシステムも関係なし。ウクライナなのはタイトルの通り。それにしても、シモニッチの傑作フルサイズボックスゲームが、そのまま雑誌付録に付くとはなんと豪気なことかと驚いた。これが登場しては、他の付録ゲームに4番を取るチャンスはなし。
5番:ライト:バトルフォーチャイナ
これも雑誌付録とは思えない大型ゲーム。オリジナルはDTPではあるが、バトルフォーチャイナとモアバトルフォーチャイナの2作品をシームレスに連結した実質ボックスゲーム級のコンテンツ。日中戦争の全体を描いた貴重な作品ながら、セミ・ビッグゲームであり、意外にプレイ報告を見掛けません。一度やってみたいと思いますが、取り組むのに覚悟のいる大作。
6番:サード:オンスロート
筆者は西部戦線のゲームは、ほとんどやらないが、なにか一つと思って、ジューン/オーガスト44と迷った。TSR−SPIは、当時はD&Dで潤っていたTSRがSPIを買い取って作ったブランドだが、有力デザイナーがAHの支援を受けてヴィクトリーゲームズを作ってしまって不発に。それでも、いくつか見るべき作品を残していて、本作はプレイアビリティとプレイバリューのバランスが取れた佳作。
7番:キャッチャー:河越決戦
WG日本史の創刊以後にコマンド本誌に登場した日本史ゲーム。アレシアを思わせる二重包囲戦のシチュエーションをプレイアブルに纏めた傑作。下位打線に置きましたが意外性の一発を打てるパンチ力あり。
8番:ショート:ライオンオブエチオピア
良くぞ日本語版で出してくれたと思います。イタリアの植民地戦争ゲーム。出遅れたイタリアには最強の抵抗が予想されるエチオピアしか残っていなかったと言う背景の下、近代化軍が前近代化軍に対して意外な程に苦戦する佳作ゲーム。
9番:ピッチャー:ロシアンキャンペーン2
自信を持って先発マウンドに送り出せるエース級ピッチャー。結果として、最初と最後がジェドコゲームズに。コマンドの再版が並んでみて思いましたが、ジェドコは良いゲームが多かった。時代を越えて生き残る骨太の傑作。

さすがにコマンドマガジンも100号を越えるだけあって、選考には大いに悩みました。古代戦枠で「カデシュ」を入れたかったのですが入りきらず。戦術的作戦級の「第48装甲軍団の死闘」も捨てがたかったのですが、これも落としました。「ウォーアットシー2」が入っていないのは、WG日本史四天王に新撰組を入れたから良いかと言う判断。「レッドドラゴンライジング」だって現代戦枠で入れたかったが、ミランダ打線に「ノルウェー1940」を入れたから良いかと。