茨城会:ストラグルオブエンパイアーズを対戦プレイする

bqsfgame2014-02-16

複雑系ゲームデザイナー」としてワレスの名を高からしめた作品の一つ。「ルネサンスの王子たち」と共にワレスの出世作と呼んで良いでしょう。
実はオリジナル版を以前から所有しているのですが未消化。今回は期せずして初プレイとなりました。完全日本語版が今になって出たのですね。それもビックリです。
ルール説明を聞いた時には何のことやら判りませんでした。
あまり既存のゲームとのアナロジーで理解できないので、非常に頭に入りにくいのです。
「習うより慣れろ」が正しいゲームで、やってみるとそんなに大変なゲームではないことが判ってきました。
このゲームの最大のポイントは、プレイ順序であると同時に、そのターンの同盟/敵対関係を決めるプレイオーダーのビッディングです。此処で味方になってしまえば、攻撃されないし、攻撃できません。逆に、相手の権益を攻撃する予定があるなら、敵になっておかなければなりません。一方、どうしても欲しいタイルがあるなら、とにかく早い順番が欲しいと言うこともあります。逆に相手に反撃されない、最後の手止まりで攻撃したいなら後ろの順番が欲しい時もあります。こうした複雑な価値の物をオークションする所が面白い。その一方で、ゲームを初めてやると、最初にビッディングから始まるので、どうプライシングして良いのか見当が付きません。
いろいろ起こりましたが、結局、持主で唯一のプレイ経験者であるMrtさんが勝利してしまい、やはりゲームの見通しを持っていることの優位が証明された形になりました。
後の「ロンドン」の貧民マーカーに類似した社会不安マーカーが良い味付けになっています。