地元の図書館に行ったら、地元からすばる文学賞受賞者が出たと言う。で、その受賞作が単行本化されたので、プッシュしていた。すばる文学賞は久しく読んでいないが、なかなか良い賞だと言う記憶があるので予約した。待つこと1ヶ月ほどで予約が回ってきて読んでみた。
純度0%のこじらせ女子と、純度100%のアイドルオタクの恋話と言うのだが、確かにその通りの内容。
読みやすくて、現代的なラブストーリーなのだと思うが、登場人物の年代から遠ざかって久しいので、現代恋愛事情に疎くて足が地に付かない読書感だった。
これ自体は面白いと思うのだが、この作者が今後はどんなものを書き続けていくのか想像が付かなかった。
巻末に他の受賞作の広告があるのだが、どれもなかなか面白そう。やはり、すばる文学賞は芥川賞などより良さそうに思える。いや、芥川賞の水準が低すぎるのだろうか?