ハードカバー新刊を買って、ちゃんと新刊の内に読み終わるという当たり前のことがなかなかできなくなって久しいです。
破滅の王に続いて無事に読みました。
仮面を付けて音楽を演奏する異文化。おー、「月の蛾」ですね。
伝説の大作を演奏するための一大プロジェクト。おー、「山の上の交響楽」ですね。
で、アニメとのコラボの部分は、「ハケン・アニメ」。
そこらへんを足して割らないままごった煮にして、それで「ハイぺリオンの没落」をやったというと、誤解を招くかもしれませんが、個人的には大体あたっているかなという感じです。
リーダビリティは高いですが、それでも600ページもあると1週間コースでした。
作者は、ここには新しいものはないと言いますが、それはまた極論のように思います。確かに、いろんなものを連想させるので斬新とは呼びにくいのですが、組み合わせとしては前代未聞の構造物かと思います。