ファーストラブを見る

映画館です。

もう上映回数が絞られており(リアルタイムは22日です)、遠出して実家の近くで見てきました。

予告編からして「重いだろう」とは想像していましたが、予想を上回るスーパーヘヴィー級でした。

父親を刺した女子大生のカウンセリングを担当する北川景子、その義理の弟で担当弁護士の中村倫也。女子大生は芳根京子。刺された父親は板尾創路

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刺したことは認めながら動機は一切語ろうとしない女子大生。彼女はなぜ父親を刺すことになったのか。

物語が進んで行くにつれ、女子大生のリストカット傷が明らかになります。さらに進んで行くと、彼女が父親から強制されていたデッサンモデルの問題が明らかに。

一方、北川景子中村倫也の過去も明らかになってきて、北川景子の夫である窪塚洋介との三人の不安定な関係も見えてきます。

全般的に救いのないお話しなのですが、意外にも窪塚洋介が一服の清涼剤となっています。北川が遅くに帰宅すると、得意のポトフを作って待っていたりします。

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弁護は事件の真相を明らかにするに至るのですが、それにも関わらず判決は全く納得できないものとなります。しかし、芳根はそれを敢えて服役することとし、物語はフラストレーション爆発状態でエンディングを迎えます。

最後も、その状態に一筋の救いをもたらすのは窪塚洋介です。どちらかと言えばダークテイストだった窪塚をこういう風に使うのかと驚きました。

WOWOWで掛かっても、(あまりの重さに)もう一度見られるかどうか自信が持てません。だからこそ映画館で見て置いて良かったのかなと思います。「望み」より数段、辛いです。