☆52ヘルツのくじらを読む

昨年の本屋大賞です。

3桁の予約待ちを乗り越えて図書館から借りてきて3日で読み終わりました。
非常に重い話です。
親からネグレクトを受けていながら父が倒れると介護を一人で押し付けられた主人公。
その親から脱出するきっかけを作ってくれたアンパンマンのような正義の味方のあんさん。
あんさんと相思相愛ではないのかと見る人もいる中で二人の仲は進展せず、主人公は再就職先の専務の愛人になってしまいます。
主人公の愚かさから、専務とあんさんが激突することになり、ついに事件が起きてしまいます。
一方、主人公は東京から逃げて大分の祖母の住んでいた家に移住し、そこで母親からDVを受けて言葉を失った少年と出会い、彼を助けるために動き始めます。
タイトルの52ヘルツのくじらは、仲間と違う周波数で鳴くために仲間と通じ合えない孤独な存在です。
主人公も少年も、実はあんさんも、みんな52ヘルツのくじらだと言うことが判ってきます。