WOWOWです。
終戦の日直前、戦争について考える映画特集。
ナバホのコードトーカーの話しです。
本ブログで主として暗号の問題として何回か取り上げましたが、ナバホ語はヨーロッパ語族と文法が全く違い語彙にも共通性がないので太平洋戦争で米軍の暗号として利用されました。
主人公はコードトーカーの監視員を命じられます。もちろんコードトーカーを守るのが主任務ですが、彼が捕虜になりそうになったら殺して暗号を守ることも任務です。
ジョン・ウー監督なので、戦闘シーンは無駄に残酷です。人間の手足が切断されるシーン、火炎放射器で人間が焼かれるシーンなどが繰り返されます。目を覆いたくなるような戦術戦闘シーンが続きますが、これが戦闘の真実であってASLのゲームのようなものではないのだと改めて考えさせられます。
題材からして、どこかでナバホを殺すかどうか逡巡するシーンが出てくるであろうことは予想されます。しかし、意外にも自分の担当のナバホではなく、チームメンバーが火炎放射器に被弾して戦死し、彼の担当のナバホが捕まった処で手りゅう弾を投げ込んで彼をバラバラにしてしまいます。そのことを自分の担当のナバホに尋ねられ、これも俺の任務なのだと答えます。
ナバホと、件の火炎放射器要員が、それぞれの得意の笛を合奏するシーンが在ったりしてしんみりさせる部分もあります。