不適切にもほどがあるを見る

 筆者宅は夫婦そろって仲里依紗が苦手なので当初はまったくノーカンでした。
 しかし、職場で大いに話題になったので見てみたら、これは近年のコンプラ過剰時代を痛烈に風刺した佳作だと思いました。
 昭和が良かったかと問われると、いろいろと無神経な時代だったなと思うのですが、いまが良いかと問われると今は今で非常に生きにくい時代であるということを鋭く指摘した快作でした。
 山本耕史が今を代表するイヤな奴を好演していて、これがドラマ成功の大きな要因だったかと思いました。

 最近大活躍の河合優実が今回も非常に味のある演技を見せていました。家内はすっかり河合ファンに。

 「ブラッシュアップライフ」に続いてタイムトリップものなのですが、あちらが輪廻転生なのに対して、こちらは都バス型タイムマシンという。
 クドカンの久しぶりの会心作でした。クドカン組の小泉今日子が予想通りに現在のキョンキョン役として登場し、50台になったアイドルの立ち位置の難しさを自ら語るのには笑ってしまいました。