南北戦争ゲームのスケール

自宅のゲームを整理するに当ってSFと古代戦は今後も続けて行きたいと思っているが、南北戦争は悩んでいる。自分の整理のために南北戦争ゲームのスケールの取り方とそれによるプレイの醍醐味を考えて見たい。
TSS(GBACW):南北戦争戦術級でも長い歴史を持つシリーズ。我が家のTSS2版(TSR版)では、ヘクス120ヤード、昼間はターン20分間のスケールである。ゲティスバーグ会戦をフルマップ3枚、2000カウンターで描く押しも押されもしないビッグゲームである。
サンダーアットザクロスローズ(CWB):ゲーマーズの自然語命令書システムのゲーム。GBACWの不満を踏まえて作られたと思われる。我が家の2版では、ヘクス200ヤード、昼間は30分間のスケールである。ゲティスバーグ会戦をフルマップ2枚、560ユニットで描く。2人でプレイするには重いが、4人でプレイして二日間やれればかなり会戦全体が展望できる。
ストーンウォールジャクソンズウェイ(GCACW):バトルでなくキャンペーンが対象のバルコスキーのシリーズ。シリーズ第一作では、ヘクス1マイル、ターン1日間となっている。ゲティスバーグはシリーズ第3作になるが、このスケールになると会戦の場所をゲティスバーグに求めるかどうかと言うレベルでの意思決定ができるゲームになる。
リー対グラント(VG):GCACWの原型となったVGの独立ゲームでこれもバルコスキ。ルールが煩雑になり、戦場を様々に求めて必ずしもシステム向きでない戦いまでカバーするようになったGCACWよりこちらの方が良かったと言う意見の人もいる。持っているが未プレイ。ヘクス2マイル、ターン5日間とさらに縮尺が小さくなる。1864年のウィルダーネスキャンペーンの全貌が見えるスケール。
ビーリー(積木):コロンビアの積木シリーズの一作。積木シリーズでは、「イーストフロント」、「ケベック1759」、「ハンマーオブスコッツ」などが名高く、南北戦争ゲームの割りに指揮官要素がないためか然程評価されていない一作。しかし、実際にプレイすると面白く東部戦域に絞ったため、5年間のフルキャンペーンができると同時に、個々の会戦をどこに求めるか、そしてそこで戦術的にどう戦うかまでが全て両立できている。ゲティスバーグ会戦の積木も出たようだが、そちらの方は未見。