エンパイアオブザサン発売

GMTからカードドリブンの太平洋キャンペーンの新作「エンパイアオブザサン」が発売になってしばらく経つが、早速エラータが出た。1ページ分だからこのくらいで済むようなら、かなり完成度の高い出版だったということになるが‥。
デザイナーはマークハーマン御大。カードドリブンの始祖だが、自身のデザインは「ウィーザピープル」、「フォーザピープル」に続いて三作目で、全部アメリカもの。ハーマン自身が太平洋戦争をデザインするのは、VGの大作「パシフィックウォー」に続いてになる。上手く仕上がっていれば、プレイアビリティの面で「ウォーインザパシフィック」を置換したと言われる「パシフィックウォー」をさらに置換することになる期待の作品だが果たしてどうか?
ただ最近のGMTは、ウォーゲームの退潮に苦しめられているのか作品の完成度という点では往年のアヴァロンヒルのようには期待できないのは実感。また、デベロッパーがステファンニューバーグというのも気になるところ。シミカンで、「ディヴァインウィンド」、「ダークスターズ」などをデザインしていた人だが‥。ホビーの縮退で大御所がGMTに集ってきた格好なのだが、船頭多くしてデザインまとまりがたしということになっていなければ良いのだが。
ハーマン先生は手堅く打率は高い方だと思うのだが、それでも「フォーザピープル初版」のときはアヴァロンヒルショックに巻き込まれて完成度の低いパブリッシュをしたこともあるので、個人的には少々警戒。
いずれにせよ既に守備範囲外なのだが、某所で話題に出たので私見まで。