「アメリカ革命:北米の決断」が面白かったので、BGGの独立戦争のゲームリストを眺めています。
GMTの一連の会戦級のシリーズは、GBACWの独立戦争版とも言うべき存在で、全体を理解した上で個々の会戦を見たければ良い選択肢でしょう。ただ、シリーズゲームは、どうしてもコレクション心を刺激するので近寄らないが吉かと。
独立戦争の全体を扱ったゲームとしては、「ワシントンズウォー」があります。これは、オリジナルの「ウィーザピープル」を持っているので見送ったままになっています。全体を扱ったS&Tのゲームとしては、バーグ大先生の「反乱の13植民地」があります。TSR−SPI時代に発表された忘れられた作品の一つ。実は、「ドルイド」や「ユリウスカエサル(TSR−SPI)」と同じ系列のシステム。ただし、ガジェット量が全然違っていて、大量の史実エピソードをカードドリブン以前の時代のシステムに押し込んだので、非常にプレイアビリティが悪くなっています。
その中間の貴重な存在として、ATOの「タールトンの慈悲」を見つけました。この題名は降伏して白旗を揚げた大陸軍を虐殺したイギリスのバナスター・タールトン将軍のエピソードから来ています。大陸軍では報復のスローガンとなり、これが逆に王党派軍に対する無慈悲行為の誘因となったのだそうです。「リメンバー、メイン」や「リメンバー・パールハーバー」の独立戦争版ですね。
ちなみにゲーム的には、イギリス軍の南部上陸作戦を描いており、ヴァージニア以南だけを切り出してプレイするゲームだそうです。BGGの評価を見ると、「雑誌ゲーム史上最高」と絶賛する人がいるかと思えば、「独立戦争で南部だけ切り出してプレイするのはデザインとして無理」と酷評する人もいる。まぁ、賛否両論とも声を大にしてコメントすると言うことは、典型的な問題作でしょうか‥(^_^;