シナリオＥでは比較的脆弱なオープントップＡＦＶが登場したが、シナリオＦでは密閉式ＡＦＶが登場してくる。その代わり防御側の歩兵にも軽対戦車兵器が与えられる。対戦車兵器によるＡＦＶへの攻撃について学習する必要があり、前のシナリオと合わせてＡＦＶ対歩兵の全体像を消化し終わることになる。
実際問題としては、アップフロントの全体で分隊規模しかない戦場では、ＡＦＶは極めて凶悪な存在だ。プレイバリューのために歩兵側のできることを誇張してあるというのはデザイナーも書いているところ。その意味で、このゲームはＡＦＶが出てくると、実際の戦場のシミュレーションから少し離れて「コンバット！」のシミュレーションになってくるのだと思う。
シナリオＦはパトロールシナリオと同じく距離４まで４人を前進させるとサドンデスで勝てる。今回はソビエトのＤグループがドイツ軍が射撃が切れている隙に距離４まで前進、そこで射撃を受けて混乱するも、運良く涸れ谷を引き、その中で回復に成功してサドンデス勝利を収めた。
サドンデスのあるシナリオならではだが、結果としてＡＦＶも対戦車歩兵兵器もあまり活躍せずいささか物足りなかった。
