クニッツア、「指輪物語」のデザインを語る‥を読んで

あなろぐゲーム探検隊のブログで分割訳載されていたクニッツアのデザインノートが完結した。読んでいてそれほど意外性はないのだが、率直な感想として、これだけ手を掛けている割には最近、クニッツァ先生の打率はイマイチなのではないかという気がする。最近はもっとやっつけ仕事のようなデザインも多いのではないかと言うのは邪推だろうか?
納得する点としては、『ある問題点を解決するとき、それを独立した問題として対応するのではなく、ゲーム全体に関わる問題として扱うべきです』と言うのは非常に共感する。昨年暮れの「サンダーズエッジ」に関するルール修整議論のときも、「エイジオブミソロジー」のスタートアップサドンデスの議論のときも、どうしても部分に対する対症療法のような話しになりやすい。既に出来上がった市販ゲームを何とかしようと言うのだから止むを得ない面もあるが、発想の枠が最初からそこにしかないと言うのは不味いと思う。
これの実例に当たって非常に面白かったのは、『私はよく思うのですが、問題点が2つある場合よりも1つしかないほうが解決するのは難しいものです。1つしかない問題点に対しては様々な解決方法があり得るので、完璧主義でいると、「これがベスト」という解決策を決めかねるのです。2つの問題点を同時に見るとき、それらを一挙に解決する方法がすぐに見つかることがよくあります』と言うのは面白かった。具体的には盾トークンとガンダルフカードの話しなのだが、これはナルホドと感心させられた‥(^o^)