上述のように元題材が演習シミュレーションということなので、ゲームシステムもそれらしく作ってある。画像を見ていただくとわかるが、エンタープライズ号の写真の上で艦の機能やクルーの状態を記録する。クリンゴン艦隊との遭遇は上部にある艦内モニタースクリーンの上にクリンゴン船のシルエットマーカーを配置する形で表示し、彼我の移動はスクリーン上のマーカーの移動で相対位置を変更する形で解決する。右上にはクリンゴン艦の反応を決定するための判定表があり、敵艦のタイプとダイスロールによって反応が変わる。
中立星域は本来は進入禁止なので、エンタープライズ号は隠密行動を取っており出来るだけ低エネルギーの運行をしなければならない。このためエネルギーマネージメントが必要になっている。ゲームの敗北条件としては、エンタープライズ号が撃沈されればもちろんだが、クリンゴンとの戦争勃発や、コバヤシマルの救出失敗も敗北である。隠密行動をし、もし見つかったら敵は撃破して証拠を隠滅し、コバヤシマルはきちんと救出して星域を離脱しなければならないのである。
[つづく]