プレイの反省と感想

結局、2ターンしかやっていないのだが、セットアップから3時間以上は掛かってしまった。
62年の東部戦線は、非常に不安定で、どちらかの首都が落ちてしまうリスクは、このゲームは非常に高い。
ただ、史実でも両軍は互いの首都の接近から戦争は短期戦と見ていたわけであり、ボビーとマクレランという役者が揃ったことで南軍が奮戦して長い戦争になったが、シミュレーションとして本作がおかしいということにはならないと思う。
今回、決定的だったのはマクレランが機動できるカードが4枚も揃ったこと、戦闘で勝敗はともかくとして最大の消耗が発生して北ヴァージニア軍が磨耗して壊滅してしまったことだろう。1戦力でも残ってリッチモンド要塞に後退して入っていれば戦局は決定的にはならなかったろう。また、普通のドローではマクレランが4回も起動することはあり得ないのでマクレランはチャンスを目の前にフレデリクスバーグあたりで止まるか、増援を得るために鉄道の繋がっているマナッサスまで後退して自重するのが普通の相場。
その意味ではいくつかの確率的にレアな状況が重なった結果としてのリッチモンド陥落だったと思う。
ただ、反省するならば北ヴァージニア軍は、攻勢に出るのであれば大規模戦闘の最大損害の6と、中規模戦闘の最大損害の3を睨んで、それでも消滅しない戦力があれば最悪の事態は回避できる。今回は実は最初のマクレランの攻勢で1損害を受け、その後の5と3で、合計9戦力を喪失したのだが、10戦力でスタートしていれば回避できていた。ただし、10戦力をターン開始時に用意していたとして、最初のマクレランの攻勢で1を失った時点で6+3の最悪のシナリオでは消滅するリスクが生じてしまったわけで、その中で攻勢に出るかどうかは判断が難しいだろう。今回は結果として8戦力で攻勢に出た形になり、5+3で消滅してしまった。
ただし、言い訳になるが今回は選択ルールの作戦集中を使用しており、マクレランに戦略値が蓄積されたのを見て攻勢に出ている。その結果として蓄積されたカードは流したわけで、実はそれがなかったらマクレランは5回機動していた。このため止むを得ない選択だったという面はある。
そう考えていくと、選択ルールの作戦集中だが、あまり良くないのかも知れない。ただし、このルールがないと、逆にドローが悪いときに北軍は全く有効な行動が取れないことも起こり得るので難しい。
いずれにしてもカードドリブンの常ではあるが、作戦行動値が3の将軍が居並ぶ状態の北軍62年はドロー次第で戦局が劇的にブレることは間違いない。