SGC例会:18FLを対戦プレイ

bqsfgame2007-02-20

この日は、18xxを遊ぶ日と言うことで、先ず初心者向けにヘクトが三度目の正直でデザインしたというフロリダから。ただ、残念ながら時間の都合で中途打ち切りとなった。
ソロプレイ段階での印象が良くなかったのだが、実際に対戦したところ意外なほどきちんと18xxしていて面白かった。妙味が薄い部分としては、破産終わりがなく、また鉄道会社は5株会社として発足し、途中で列車が更新される時代に上昇した株価をベースに増資できるため、車両購入によるシャープなドラマが起こりにくいのは確か。
ただし、これは初心者が一緒にいる卓で手加減せずに遊ぶためにはない方が良い要素で、18xxに必ずしも必須の要素ではなかったのかな‥と考え直させられた。フロリダは温暖な題材に似合ったマイルドな展開ではあるが、それでも鉄道会社間のタイル置きの競合は結構シリアスなものがあり、細長すぎるマップも黄色なら2枚配置のルールで良いペースで埋まっていく。町は列車の停車数制限にカウントしないという独特のルールや、シティがほとんどなく駅トークンをホテルとして配置して町の付加価値を上げられるというルールも独特のフロリダ雰囲気を出している。最大の盤外価値を持つ一方でハリケーンで破壊されてしまうという宿命を持つキーウェストの綾がどうなるのかは今回のプレイの範囲では見えなかったが、これも面白いのではないかと思う。
初心者向けではあるかも知れないが、独特の個性付けがされていて、新鮮な要素が随所に見えた。特に感じるのが5株会社として運営している間は、少数株主で分配するので配当が美味しかったのが、増資されると会社は確かに資金が得られて発展するが、配当は大幅に下がるのを痛感できる。新株増資は既存株主の利益を損なうということが、これほど体験的に理解されたのは初めてだった。
18xxシリーズは思ったよりも幅も広ければ奥行きもあるということだろうか。1830は、確かに優れたゲームだが、18xxのほんの一角でしかなかったのか?