一之江ゲーム会:1846を対戦プレイする

bqsfgame2007-08-06

一之江にて、レーマンが最近デザインした話題の18新作、「1846」を対戦してきた。
五大湖の南西方面という18GLと一部かぶる題材。B&O、C&O、Penn、Erieなど1830で馴染みの顔ぶれも多い。
当初は短時間系ではないかと言われたが、実際のプレイはインスト1時間、最初のストックラウンド1時間、そして終わるまでさらに4時間、しかも最後までできずに協議終了と、5人プレイでは押しも押されもせぬ長時間。
結果、予想していた路線とは違ったが、それはそれとして非常に洗練された上級者向け18xxだと言う感想を持った。
良い点
●資本主義経済シミュレーションとしての合理性が高い
特に増資によるキャッシュ調達と、自社株購入による外部流出キャッシュフローの回収によるキャッシュフローバランス改善のやりとりのところは、現時点では1846ルールがシリーズ中で一番進んでいると思った。18GLを越えていると思う。
●濃縮された手所
列車フェイズが4フェイズしかなく、展開が早い。これが短時間の根拠なのだが、今回はプレイの難しさに全員が悩む場面が連続しプレイタイムは、別卓の18EU以上に掛かってしまった。しかし、慣れれば確かにEUよりは短くなるかも知れない。
●濃縮を緩和する工夫
列車種類を減らしたことで列車種類間の価格ギャップが広く列車世代交代の厳しさが増している。これを緩和するフェイズアウトのルールが秀逸だと思った。
●豊富で多様なプライベート会社
GL以上にこの部分の魅力が優れているように思った。ここが一番FFFのレーマンらしさの出た部分か。逆にこの部分をドローに委ねてしまうので、自力本願がベースの18xxシリーズの常と代わり、かなり運の要素が重要部分に入り込んでいるのが、人によっては嫌われるかも。
★総合評価
個人的にはこれがあればGLは完全に要らなくなったかなという気がする。上級者向けの資本主義テクニックを問う18としては、個人的には1846があれば十分。
人数が減った場合のコンサイス化の工夫もされているようなので、3、4人でプレイしたときに短時間性も確保されているようなら、これこそが18の決定版たり得るかも知れない。是非とも、3ないし4人で再戦したい。