18xx総合評価:ショート編


18シリーズも最近、急速にゲーム数が拡大してきたので、一度まとめてみることにした。実は数が思ったより多くて一枚にまとめたら見辛くなってしまったので、いわゆるショートと呼ばれるプレイ時間が4時間以下くらいのところを中心にまとめてみた。
ただ、ディープソートのゲームは普及度が低く、比較の対象がないと判りにくいので、ご先祖様1830には登場いただいた。
比較軸は、プレイ時間の短さを中心とした手軽さ、ルールの簡明度を中心とした容易さ、経済シミュレーションとしての合理性の3つを先ず置いた。個人的には、この3つが評価の中心となる。後はそれだけでは語れない鉄道開拓史的な浪漫の要素と、18シリーズフリークが歓迎する濃厚度を置いた。個人的には最後の要素は、必ずしも嬉しくないかも‥(^_^;
ショート18の現時点の旗手と目されるのはヘクトが短時間&入門用18として三度目の挑戦でモノにしたという18FL。プレイ時間の短さと、システムの平明性では断然トップだと思う。経済整合性という面でも最近の作品なので優れている。リプレイアビリティには難がありそうだが、個人的に重視する右側の三つの軸では圧倒的である。
先日プレイした18VAは、手軽さ、容易さともFLと30の中間くらいか。経済整合性という面では、しばらく前に書いた通り18EU以降のヘクトの作品と比べると、デザインの進化途上で少し下がるかも知れない。リプレイアビリティという面で18FLより優れていそうであり、存在意義は十分あると思う。ただし、経済整合性が高く、もう少し鉄道浪漫のある、このくらいの手軽さの18というのはまだ良いものが作れそうな気もするので置換されてしまう可能性もあると思う。
1889はほとんどルールは1830そのままで、最近の18シリーズの進化したシステムから見ると30ともども今となっては経済整合性は低い部類だという気がする。プレイ時間が短く、馴染みのある日本が舞台だと言うことを除くと、意外と評価しがたい気もしてきた。
ショート18としては、18scanと、1826、最近の新作だと18MEXなどが、今後の懸案としてプレイを楽しみにしているところ。