ルネサンスの王子たちをソロプレイする

初めてこのゲームをプレイしてみた。
基本はタイルを買っていくオークションゲーム。メインの得点源になるのは、イタリアの有力都市のタイルだ。ただし、これが何点になるかはゲーム中の都市間の抗争の行方によって変化する。都市と都市が戦争を行うと勝利した方の価値が上がり、敗北した方の価値が下がる。このときに都市は自前兵力ではなく傭兵を雇うのだが、その傭兵の役回りもプレイヤーが担っており、そのためにプレイヤーは兵士タイルも購入することになる。
と言うことでプレイヤーは都市タイルを購入して都市のパトロンとなる一方で、傭兵として都市に雇ってもらう立場でもある。そして、都市と都市の戦争の行方は、直接的にプレイヤーの利害に繋がっている。ここらへんが非常に独特なメカニクスと雰囲気を持っており、単なるオークションゲームから大きく乖離しているところだ。
率直に言ってオークションゲームはソロプレイには向かないので、メカニクスの確認以上の意味はなかったのだが、それでもいきなり対戦するよりは一度、一通りのメカニクスを事前に眺められて良かったと思う。かなり種々のタイルがあり、その多くに特殊能力が付いていたりするので話しは複雑になっている。その複雑な中で、適切な価格でタイルを競り落とし、また組合せて運用していくと言うゲームだ。ワレスをして「複雑系ゲームデザイナー」と呼ばれるようにした出世作(?)だ。