SGC例会:ドミニオン×3を対戦プレイ

最新の話題作をプレイすることは最近あまりなかったのだが、今回はタイムリーにドミニオンをプレイすることができた。
これは面白い! 今年もいろいろとユーロゲームの話題作をプレイさせてもらったが、ギャラクシートラッカーと本作の二つが群を抜いて面白いと思った。それと比べるとレースフォーザギャラクシーは、プレイバリュー的にもイノベーションとしても小粒だ。アグリコラは素晴らしいが、かなりゲーマーズゲームで敷居が高いように思う。ブラスとなると、さらにその難点が目立つ気がする。
ゲームを一言で要約すると、自分の手札に徐々に手札を追加していきながら何度も回転させていくデックマネージメントゲームだ。大きなメカニクスとして、手札には3つの主要な要素が含まれる。
1)勝利得点カード:これはゲーム終了時の勝敗を競うものだが、プレイの途中ではデッドカードだ。
2)通貨カード:これを利用して新たなカードを購入していく。プレイ時の手札枚数が決まっているので、高額の通貨カードの方が強力だが、高額のものほど割高になっている。
3)アクションカード:プレイ中に特殊なアクションを可能にするカード。これによるコンボで様々な技を仕掛けていくのが面白い。他プレイヤーを攻撃するようなカードも存在する。
最終的には勝利得点を取っていくのだが、最初からそれをするとデッドカードが増えて途中のプレイで不利になる。このため、カードをアップグレードしたりする特殊なアクションも用意されている。
トレーディングカードゲームのデックメイキングの面白さを取り込んだようなスタンドアローンのゲームは、これまでにもいくつかあった。しかし、これほど真髄を突いているものはなかったように思う。実際に、デックの機能や効率をどんどん確かめながら、さらに追加して修整もしくは拡張していくという構図だ。
通貨を強くして直接的に購買力を上げて勝利得点を狙うルート、アクションを増やしてコンボで仕掛けるルート、デックが薄まらないようにアップグレード系のアクションを軸に展開するルートなど様々な道筋がある。
そして、この時にプレイごとに、使用可能なアクションカードのセットを変更することができるようになっている。つまり、トレーディングカードゲームで言えば、新しい拡張キットが出たときの新鮮さをゲームに持ち込むことができるようになっているのだ。
プレイの方だが、初戦で上手い具合にアクションと貨幣価値のアップがはまって勝利得点の買い漁りで先行することができ、初見ながら40点以上を叩き出して勝利することができた。
二戦目は同じではつまらないので、アップグレードアクション系のマイン(鉱山)に走ってみたのだが、これは難しくて回転しなかった。
三戦目はアクションカードセットを入れ替えたので、新しいアクションのビューロクラットに走ってみたのだが、これも趣味に偏してしまっていたようだ。