多少のポーランド軍は蹴散らせ!をソロプレイする

bqsfgame2008-12-17

ATO誌のおまけハガキゲーム。
「戦争に非ず殺人なり」の号に付属していた他に、ATOのサイトから直接購入する時のオマケとして現在も選択式でもらえるようになっている。
題材はWW2の開戦初日、ドイツ軍のポーランド侵攻開始点、ダンツィッヒ軍港強襲だ。
ポーランド軍の6ユニットが守る軍港へと航空支援と艦砲射撃の支援を受けて強襲し、6ターンの制限時間内にポーランド軍を全滅させ、なおかつ規定の範囲内に自軍の損害を抑えると言うものだ。
意図したことかどうかは判らないが、同じ号のメイン付録ゲーム「戦争に非ず殺人なり」と、プレイテイストが似ている。攻撃側は時間の制約の範囲で任務の達成を強いられ、自軍の損害がマイナス点になるというところである。
ゲームシステムはトランプドリブン方式。ジョーカーを1枚だけ入れたデックからカードを1枚めくり、黒ならドイツ軍、赤ならポーランド軍が活性化できる。戦闘を実施するとダイスの代わりにトランプで判定を行う。そして、デックからジョーカーが出てきたら、そこで1ターンが終了。このターンの長さがランダムだというところも本体ゲームと似ている。
実際にプレイしたところ、ポーランド軍は積極的な作戦行動を取ることは少ないので、ドイツ側の視点でのソロプレイパズルみたいな感じだ。トランプデックをザクザクめくりながら、時間を相手に任務を進めていく。トランプゲームのペーシェンスをやっているみたいな光景だろう。
二回ほどプレイした印象としては、任務達成は時間に追われて結構むずかしい。ソロプレイゲームの難度設定としては良くある感じだろうか。トランプのペーシェンスもそうだが、なかなか達成できなくて、たまに達成できると幸せな気分になれるくらいのところなのだろうか。
デザインは、ATO誌のRohrbaugh、彼は雑誌のメインゲームのデベロップも担当しているようだが、デザイナーとしても活動している。マルチなポジションでどれも高い水準でこなせる人のようだ。特にプレイしやすさに対する目配りの良く行き届いている人のように思う。