茨城会:ホングリエ44−45を対戦プレイする

先週の千葉会に続いてホングリエ。
今回は水戸爺さんと対戦で、前回と目先を変えてソビエト軍でプレイした。
先週の反省から、
1)全縦深同時発揮ルールあり
2)空戦ルールなし
としてプレイしてみた。
しかし、結果から言えば、
3)それでもプレイ時間は9時間プレイして第10ターンまでしか終了せず
4)ブダペストの半包囲は成立したが、ソビエト側は引分けの水準すら見出せずに10ターン終了時点で投了に
となった。
空戦ルールがない方が戦闘の計算のやり直しがないのでプレイ感がスムーズになると言うのは予想通り。しかし、それでも焼け石に水で、ハーフマップのゲームなのに終わりまでプレイするなら12時間コースではないかと言う結果になった。
何を言っても4ユニットもスタックできるのが痛すぎる。ハンドリングもしにくいし、計算も煩雑になる。この点だけでも本作は失敗作と呼ばれて止むを得ないのではないかとさえ思った。
また、戦果の方だが、全縦深のルールのお陰で、今回はブダペストの南北で突破して半包囲するところまで進むことができた。兎にも角にもダニューブ川を渡れたので、個人的には満足度が高い。
しかし、ブダペストが完全に孤立もしないのに総統命令が出て装甲部隊の大増援が出て来てしまうので、これはとてもソビエト軍の目的達成は不可能と言う状況だった。
全般的に見てドイツ軍の部隊数に余裕がありすぎるように感じた。
ルールでは、ソビエト軍の突破ルールと、都市の強力な防御効果とで、ブダペストを残してドイツ軍は突破され、史実のようなブダペスト被包囲の状況を作ろうという陰謀が策動している。しかし、ドイツが強すぎて、その状況に至らないのだ。
ドイツ軍ファンにとっては、溜飲が下がるような、それでいて救出作戦と言うドラマティックなシチュエーションが発生しなくて物足りないようなゲームだ。
ソビエト軍にとっては、多くのユニットを動かし、たくさんの計算をして、散々苦労して此処までしか辿り着けないのかと言う徒労感の募るゲームだ。
筆者はグエラアムエルテでロメロ氏のファンなので言いたくないのだが、これは「もっと頑張りましょう!」の水準と言わざるを得ない。
会場でも出たのだが、記念すべき100号のゲームとしては、非常にガッカリな内容だったと結論せざるを得ないように思う。
これだったら「グエラアムエルテ」を付けてくれたら良かったのに‥と心の底から思う。確かに中南米独立戦史ゲームでは売れないのかも知れない。しかし、完成度の低いゲームが売れて多くの人の時間と労力を奪うのよりは、売れない完成度の高いゲームが少数の人にプレイされてクチコミで高く評価される方が良いと思うのだがいかがだろうか?