☆麒麟の翼を読む

bqsfgame2011-12-05

3月に発売になった加賀恭一郎シリーズ最新作。
図書館で発売直後に予約したが200人以上待ちで、とうとう年末になってしまった。読み始めたら3日目には読了。通勤電車でしか読んでいなかったので、即日読み終わる人が続出したのは納得する。
率直に言って、2/3くらいまでは、街を彫り深く描いた「新参者」の方が良かったんじゃないかなぁと思っていた。
しかし、事件の真相が見えてくると、作者自らがシリーズ最高傑作と呼んだのがナルホドと思うようになってくる。
単純な事件が、実は全然違う真相を持っていると言うのは、東野作品ではコレが初めてではないが、今回は読者に真相が提示されるのが目一杯終盤まで引き伸ばされている。
これから読む人に一言だけアドヴァイスするならば、ともかく最後まで読んで見てくださいと言うこと。