セヴァストポリの抄訳を完成する

bqsfgame2012-06-20

6月の千葉会でセヴァストポリをプレイするために抄訳を作成。
無事に完成した。
セヴァストポリでは攻撃側の連合軍のメインの仕事は、塹壕を掘り進んでいくことだ。敵要塞と向かい合って配置するパラレル、そのパラレルを要塞に接近させていくための前後の通路サップ、これをスタートラインからセヴァストポリ要塞へと掘り進んでいく。そして、十分に接近したら、最前線のパラレルから一気に強襲を掛けるのだ。
塹壕構築の作戦ターンと、強襲をした場合に臨時に行われる強襲フェイズの二重構造シークエンスになっていて、これは後のシエージオブコンスタンチノープルに引き継がれている。

その4で書いたように、春にはロシア軍の城壁は穴だらけ、中にはほとんど歩兵は皆無と言う状態になりました。
黒海艦隊が新たな歩兵を輸送してくる前に、春の開始と共に連合軍は2回目の突撃を敢行することを決定しました。
連合軍の塹壕も冬の間は掘れていないので、突撃の開始点は秋の突撃とほとんど変わりません。
しかし、決定的に異なっていたのはフランス軍の最精鋭の親衛隊が到着したことです。
実はこのゲームの突撃フェイズの戦闘システムには、独特の癖があります。このゲームのCRTは、通常のCRTと異なり結果が士気チェックしかありません。戦闘比をいくら上げても最良の戦果は防御側士気チェックしかないのです。戦闘比を上げることのメリットは、攻撃側士気チェックの結果や、両者士気チェックの結果を減らして、防御側のみが士気チェックする確率を高めることだけです。最高比の6対1にしても、確実に敵を除去することができないのです。
そして、士気チェックにしかならないと言うことは、戦闘結果は防御側ユニットの士気レベルによって左右されると言うことです。ロシア軍の歩兵の多くは、平均的なCか、やや劣悪なDです。ですから、ロシア軍の歩兵は白兵戦で意外に脆いのです。それを補うために要塞効果があるのですが、要塞レベルが下がってしまうと支えられません。
逆にフランス軍の親衛隊のように士気Aと言う最高水準になると、士気チェックはそれほど効きません。ですから戦闘比を上げて防御側のみ士気チェックにしなくても、両者士気チェックでも構いません。両者士気チェックなら士気チェックに失敗して潰走したり後退したりするのは、ロシア軍である確率が高いからです。
この要塞レベルの低下とフランス親衛隊の参加により、第2回の突撃は第1回の突撃より圧倒的に優勢な白兵戦となりました。
細かいことは置くとして、兎にも角にも連合軍は1個目の稜堡を確保することに成功したのです。