Damn the torpedoes, full steam ahead !

bqsfgame2013-07-13

プライスオブフリーダムの第7ターン終了時の政治勝利判定が、64年に実施された大統領選挙を示していることは、南北戦争通の方なら理解されている所と思う。
この64年の大統領選挙では、リンカーン共和党内を手堅い手腕でまとめることに成功した。ここらへんは映画リンカーンの原作「チームオブライヴァルズ」の主題ではないかと思うが、同書を読んでいないので自信はない。
さて、対する民主党の大統領候補は、ご存知、ちびのマックことマクレランである。マクレランは、長引く負担の重い戦争に反対する平和の候補者として選挙を戦った。マクレランは戦場での決断力のなさはともかくとして、人望は高く人気のある人物だったので厭戦ムードもあって強力な対立候補だったと言われる。
リンカーンにとって幸いだったのは、この選挙に間に合う形で二つの重要な勝利が得られ、戦争は勝利によって終結できると言う展望が選挙民に感じられるようになったことである。
一つはシャーマンによるアトランタ攻略。そして、もう一つはファラガット提督によるモバイル湾海戦の勝利である。
と言うことで、先日、フリーゲームを発見したモバイル湾海戦の重要性と言うのが認識される。また、この海戦でのファラガット提督の命令、「ちくしょう、機雷め! 全速前進だ!(Damn the torpedoes, full steam ahead !)」は、非常に有名で数冊の書籍のタイトルになっている他、直接関係のない楽曲やビデオゲームのタイトルにも使われている。南北戦争と言う枠を越えて有名な名台詞の一つらしい。スターウォーズアクバー提督の「It’s a trap」も有名な名台詞とされるが、海軍提督が決定的な場面で発した命令と言うのは、いつの時代も印象的なのだろうか(笑)。