長くなるので、切り分けました。
今度は作戦級ゲームとしての議論をしましょう。
陸戦の作戦級ゲームとしては、1ターン1週間、1ヘクス160kmです。1ターンに、各ユニットは1ヘクスしか移動できません。非常にラフスケールな印象です。
ただ、実際にプレイするまで気付かなかったのですが、自軍がイニシアチブを握っているターンしか、敵性地域では移動も攻撃もできません。で、日本軍にとってビルマは本ゲームでは敵性地域です。ビルマに侵入して占領していかないと話しにならないゲームなので、イニシアチブが取れないと開店休業です。
ところが、このイニシアチブが実はダイスで50%しか取れません。修整として、ラングーンに偵察機を飛ばすと10%上昇します。しかし、そのくらいでは割と連合軍にもちょくちょく取られるので攻勢が連続できません。さらに、本ゲームでは戦闘後前進がないので、戦闘で勝って相手を除去しても、次のターンに相手のイニシアチブになってしまうと、そこに入れず相手に増援を許してしまいます。これで10ターンしかないのですから、とても戦果が上がらないのです。
すると、まずイニシアチブ修整を確保して連続攻勢を可能にするのが最初の目標になります。実は、ラングーンを占領してしまえば良いのですが、そもそもそれができない訳です。で、代案として、ラングーンに設置してある連合軍レーダー基地を破壊する方法(+20%)があります。したがって、陸戦の推進のために、まずラングーンレーダーを破壊する航空任務がゲームの第一課題として浮上します。この重要性たるや、バトルフォースターリングラードのママエフ墓地並みです。
と言うことになっていて、最終的に勝利得点は陸戦ゲームでの敵都市占領で決まるのですが、そのために空戦が非常に重要だと言う建付けになっています。