読んでみました。分量的には近年の雑誌ゲームのルールとしては少ない部類。ところが、表現が変に凝っていて読みにくい。ブライアンらしくないなと思ってクレジットを見たら、ルールエディター:タイ・ボンバだって‥(^_^; お前の仕業かぁ‥(^_^;
デザイナーズノートを見ると、ブライアンは軍事と政治が複合した戦争に関心を持っているとのこと。なるほど、バトルフォーチャイナや、アルジェリアのデザイナーらしい。
で、彼曰く、スペイン内戦は軍事的にはWW1と大差ないが、政治的な要素が原因、展開、結果、影響に大きく影響したWW2型の新しい戦争の最初の物だと言う。イデオロギー闘争は、WW2の後、朝鮮戦争やヴェトナム戦争、そして冷戦へと進んでいくことになるが、その萌芽が此処にあると言う意見だ。
こうした題材の場合は近年はカードドリブンで扱うことが多いのだが、本作はエリア式ではあるが割と普通のウォーゲームとして扱っている。その中にどのように政治要素を盛り込んであるのかがブライアンの腕の見せ所だろう。ルールを読んだ範囲では、特別な仕組みは見えてこなかったので、プレイしてみてのお楽しみだろうか。