ハイフライングダイスゲームズの「Reign of Missiles」のこと。
昨年暮れのガザ地区の空襲関連のソリテアゲーム。
と言っても現代中東情勢は、ウォーゲーマーには縁の薄いテーマで、ゲームが多い第4次中東戦争より後のことは良く知らない。
簡単に纏めると、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義のハマスがロケット砲でイスラエルを攻撃。これに対して危機感を募らせたイスラエルが空爆でロケット砲陣地を叩いたと言うことらしい。
本ゲームのユニットに出てくるカッサームロケットは日本語版wikiに載っている。8万円くらいの材料で組み立てられる簡易ロケットランチャーで、鉄パイプに推進材(化学肥料)を詰め、頭に弾頭、尻尾に安定翼を付けてあるだけの工作の時間でできるような代物らしい。
低価格、展開と撤収が容易なので、まさにテロリスト向け兵器のお手本みたいな代物。もちろん弾頭に限界があり、威力の方も知れているらしい。結果として、物理的な威力が問題と言うよりは心理的な効果が問題と言うのは攻防両者が認識している所だそうだ。
ミサイル支配なんて言うと、往時のICBMみたいなものを想像していたのだが、全然そんなイメージではない。これに応戦するのにF15を飛ばすのはオーバーリアクションだし、オーバーコストなんじゃあるまいかと思うが、そこはアラブに包囲されていて常に危機感をもっているイスラエルにはイスラエルのセンスと言うのがあるのだろう。
ちなみにロールボーがデザイナーズノートで言うには、ATOのハガキの「風任せの戦争(日本軍の風船爆弾攻撃のゲーム)」の延長線にあるのだそうだ。うーん、先にそれを知っていたら買わなかったかもなぁ‥(^_^;