アフガニスタンはいつイスラム化されたか?

先日の茨城会で、「ディスタントプレイン」の話しから、アフガニスタンはいつからイスラム化されたかと言う話題に。
イスラム教は四大宗教の中では新しく、ムハマンドは7世紀の人物とされる。この時代はローマは東西に分裂しているが東ローマ帝国は健在。その東側にはササン朝ペルシャが存在していた。ちなみに東ローマ帝国の宗教は、正教会ギリシャ正教)、ササン朝ペルシャの宗教はマニ教である。
新興勢力であるイスラムは、7世紀にこの両者に対して進攻し、エジプト、シリアを入手する。7世紀から8世紀にかけてのイスラムの膨張過程は、ウォーゲームの題材になって良いと思うが、欧米では売れないのか筆者の知る範囲ではS&Tの「ベリサリウス」の小拡張キットである「ジハード」くらいしか見たことがない。親ゲームが面白かったので入手してあるが、とても対戦相手が見つかりそうもないため押入れゲームになっている‥(^_^;
ところで、四大宗教では、キリスト教は1世紀に成立したと見られる、仏教はそれより古く紀元前5世紀くらいとされる。ヒンドゥー教は、その前身であるバラモン教と何処で区分するかが難しいようだが、概ね紀元前4世紀くらいの成立か? そうすると、四大宗教は古い順に、仏教≒ヒンドゥー教キリスト教イスラム教の順番になる。
バラモン教はリグヴェーダまで遡ることができ、紀元前11世紀くらい。
それよりさらに古いと見られるのがゾロアスター教だが、ここまで来ると年代不詳としか言いようがない。ゾロアスター教の起源の地はアフガニスタン周辺とされるから、実はアフガニスタンは世界最古の宗教の拠点である。
で、そのアフガニスタンイスラム教徒軍が到達したのは8世紀だそうだ。したがって、茨城会での疑問の答えは8世紀になる。8世紀と言ってもわかりにくいが、ヨーロッパではフランク王国シャルルマーニュが活躍した時代、日本は奈良時代藤原氏、中国は唐の時代になる。