IWGP戦オカダ対後藤を見て

後藤とのIWGP戦が放映されましたが、後藤の恩師が放送席に来ているなど、後藤戴冠ムード漲る挑戦となりました。
しかし、結果はオカダの防衛。懸念に反してV8を果たしました。後藤の技を一通り受け切った上での防衛であり、オカダのチャンピオンとしての価値を高める防衛になったと思います。
次の挑戦者有力候補の柴田に対して、「NJCで優勝してこい」と宣言したのも良かったと思います。チャンピオンの価値は防衛戦の単純な数ではないことを改めて認識させる名言だったと思います。
NJCについては、今年から優勝者はIWGPとICのいずれかに挑戦できると規定変更されたようです。背景にはICのベルトの格付けが上手く行っていない事情があるかと思います。
棚橋がどう主張しようとも、オカダに完敗してIWGP戦線離脱を余儀なくされた棚橋が締めているIC王座がIWGP王座と同格と言うのは無理があるでしょう。ベルトの歴史から見ても、NJC参加者の誰もが優勝したらIWGP挑戦を選ぶと言うのは当然のことと見えます。
そうなると最終的には、かつてのWWFのホーガン対ウルティメットウォリアー戦のように、両王者の統一戦と言うことになるのでしょうが、それには棚橋の完敗からの日付が浅すぎます。
そうすると、取り敢えずは柴田が王者の要求通りに優勝して挑戦するのが妥当な所でしょうか。あるいは無冠になっている中邑が優勝して挑戦か? 後者なら、オカダにとっては真壁、棚橋、後藤に続いて新日本四天王オールクリアを賭ける戦いになります。後藤が戴冠しなかったので、挑戦者柴田の価値が相対的に下がりましたから、後者の展開も十分ありそうな感じです。