年を取ったせいか、昔の些細なことが気になって夜も眠れないことがあります(笑)。
前田日明が凱旋帰国した時に、古館アナが、前田がウェイン・ブリッジを破って大英連邦ヘビー級王座を奪ったのは、正にロンドンを震撼させた一夜であった訳であります‥と言っていたような気がして、そんなタイトル本当にあったのだろうかと。
凱旋帰国の箔を付けるための作り話なんじゃないかと思って調べると、一応、タイトルは実在していたようです。
http://en.wikipedia.org/wiki/European_Union_Heavyweight_Championship
ただ、タイトル名が違っていて、EUヘビー級チャンピオンですね。名義も違っていて現地で使っていたクイックキック・リーの名前で記録に残っています。
で、ややこしいのが、ウェイン・ブリッジは、これとは別に大英帝国選手権なるものを持っていたらしいのですが、こちらはどういう系譜か調べが付きませんでした。また、上記の情報と、下記の情報は齟齬があって、下記では新設したことになっていますが、上記では連綿と続いていたことになります。
http://www.showapuroresu.com/meikan/u.htm
しばらく前に書いたトニーセントクレアーの時に出てきた英国ヘビー級王座の方はこちら。
http://www.wrestling-titles.com/europe/uk/bri-h.html
ケンドーナガサキが登場しますが、これは桜田ではなく英国版の本家です。
それとは別に亡くなったロビンソンがAWAから認定されていた大英連邦ヘビー級王座なるものがある訳で、ここらへん意外にややこしくなっています。そう言えばWWFにも、全然ヨーロッパと関係ないヨーロッパ王座がありましたか‥。
とまれ、前田がベルトを取ったのは事実で、しかも急造ベルトでなく、ちゃんとした系譜のあるベルトだと判って驚きました。でも、前田が凱旋後に防衛戦とかやっていたとは思えないのですが‥(^_^; ちなみに、次のチャンピオンのパット・ローチの戴冠日が1990年になっていますが、この時期は第二次UWFの時期に当り、前田がイギリスまで行って普通のプロレスの防衛戦をやって負けたとは思えません。多分、前田の王座に実体がなくなっていたので、空位扱いで王座を決め直したのでしょう。
パット・ローチは、結構な実力者と言われ、ローランド・ボックと共にIWGPの欧州代表の候補の一人だったと言います。筆者が知ったのはこちらで、
http://www.showapuroresu.com/waza/roach.htm