初見いきなりプレイだったが、ルール分量が少ないこともあって、概ね問題なくプレイできた。ただ、上述のようにカードプレイのタイミングに関しては明確化の余地があると思った。
ドイツをプレイしたが、初期状態では全ロケーションソビエト支配な上に、ソビエト軍の方が手札が多い状態で始まるので非常に辛い。史実のように一気に市街に突入して、ソビエト軍を川向うへ叩きださんかと言うような展開は望めない。
その状態で、ロケーションの支配を巡って一進一退の攻防が始まると、互いになかなか戦果を拡大できない。1ロケーションを取るのに、互いの手札が底をつくような激戦もしばしばである。市街戦の激しさと不毛さは良く表現されていると思う。
この日はソビエト軍がウラヌス作戦カードを過小評価して戦闘修整に注ぎ込んでしまったこともあり、延々と2時間ほどプレイして結局、途中終了にしてしまった。ちなみに箱のプレイ時間には1時間と書いてある‥(^_^;
ウラヌス作戦が展開されればドイツはスターリングラード放棄を考えざるを得なくなるように思う。またやってみなければ何とも言えないが。
そうだとすると、ドイツの勝機は序盤に一気に押し込むしかないと思うのだが、それは実現が難しいように思った。ソビエト軍のセットアップ時の手札が多すぎるのではないかと言う気がしないでもない。どうせロケーションのほとんどを支配していて、すぐに補充できるのだから第1ターンくらいはドイツに花を持たせてやらないとゲーム的には盛り上がらないのではないか? 今の所はメーカーサイトにエラータは出ていないようである。
いずれにしても、なかなか良く出来ていて、「ライトニング●●」シリーズに続くDVGの野心作と言う気がする。
これが商業的に成功すれば、他の戦場も同じシステムで出てくるのだろうか?