今回のプレイで非常に感心したのが、全体としての独立戦争の流れが上手く再現できることです。
本ゲームは、政治要素、外交要素、軍事要素の全てが組み合わさっており、そのどれもが重要だと言う稀有なデザインです。
その中で、キーポイントはアメリカ政治表が一方通行で、進むことはあっても戻らないと言うことです。
ゲーム序盤は、イギリスが圧倒的な経済力を持っています。このため、アメリカは、一方通行の政治表以外ではなかなか状況が進展しません。
しかし、この一方通行の政治表のお蔭で、まず独立宣言で経済力が強化されます。続いて大陸軍の編成で軍事力が強化されます。そして、政治表を憲法草案まで押し切ると、政治表に投入していた経済力が余ります。で、これを外交表に投入できるようになると、フランスやスペインの支援が得られるようになります。
その結果として、フランスやスペイン領の経済力が追加され、両国軍の援軍が来援して、経済力や軍事力でイギリスを凌ぐようになっていきます。
この流れがゲームシステムの特性から来る合理的な展開として再現されるのが、実に素晴らしいと思いました。
本作は紛れもなく、ミランダの最高傑作の一つだと思います。