感想

上述しましたが、「逃避行」のイメージを想定していたので、思いの外にアグレッシブな行動を要求されるので驚きました。
ドイツ艦艇の優秀さは疑いありませんが、それでも勝利条件のハードルが高すぎる気がします。まぁ、ソロプレイゲームは運試しで、かなり運が良くないと勝てない設定のゲームが多いのですが、これもその一つだと言うことでしょう。
ソロプレイゲームとしては、比較的オーソドックスな作りです。
ただし、以下の点が気になりました。
1:艦隊提督として、作戦立案の自由度が非常に低い。
2:艦隊提督として、海戦時の戦術的な選択肢があまりない。
1については、当時のゲーベン艦長の意思決定の自由度はそんなものしかなかったのだよ‥と言うのがミランダの主張なのかも知れません。
2についても、結局の所、WW1の海戦は、単純に射程距離の長い方から順に撃ち合うだけなんだよと言う見解なのでしょうか。
で、結論としては、ゲーム性と言う意味では、同じソリテア海戦ものである「Uボートリーダー」と比較すると、あちらの方が断然面白かったと言う気がします。理由は上記の裏返しですが、
3:作戦時期、作戦海域、出撃規模を選択できる。裏を返せば、プレイヤーは潜水艦の艦長より大きな権限を有しており、デーニッツに近い立場にある。
4:接敵後も、戦闘回避、接近方向、浮上砲戦など、戦術的な意思決定の選択肢が、ある程度はあり戦術的なエキサイトメントが高い。
と言うことです。
「ゲーベン1914」が特にソリテアとして出来が悪いと言う訳ではなく、「Uボートリーダー」の方が出来が良すぎるのかなと言う気もしますが‥(^_^;
とは言え、他の任務の内容や勝利得点相場観も、もう少し見てみようと思っています。ゲーベンを題材にした次のゲームが出てくるのは、わたしの目が黒い内にはないかも知れませんから‥(^_^;