GJ南北戦争を対戦プレイする

と言う訳で、千葉会でDRAGOONさんと対戦してきました。
13時半頃の開始で、19時過ぎまでプレイして最終ターンまで終りました。
最終ターンまでプレイしたのは、最終ターンまで勝敗の決着が縺れこんだからです。
進行とは逆になりますが、クライマックスから報告しましょう。
1864年春、北軍のグラント将軍率いるテネシー軍は、チャタヌーガの南軍を撃破してアトランタを陥れた。そこからさらに、海へと抜けてチャールストンを陥落させ、海からの補給を確立した。
これに対して、南軍のボビー・リーは、北部侵攻を断念してノックスヴィル方面へ転戦。グラントの部隊を後ろから追う形でアトランタ解放作戦を展開した。グラントの本隊が海へと抜けた後、アトランタを防衛していたのはトマス率いる守備隊だった。しかし、南軍最精鋭スタックの攻勢に止む無くアトランタを明け渡して撤退する。ボビーはさらにトマス部隊を追って攻勢を掛け、北軍はカードの都合もあって海へと後退、シャーロットまで敗走した。アトランタ奪回により北軍の勝利得点は11点まで低下。最終ターンである1864年秋の終了時点で16点を持っていなければ勝利できないことを考えると、グラント本隊による一か八かのリッチモンド攻撃に賭けるしかなくなったかに見えた。
ところが、である。
ボビー・リーは、アトランタ奪回に気を良くしてトマス部隊を追撃。シャーロットも奪回すべく、シャーロットにてトマス部隊を攻撃した。この攻撃も成功して、南軍はシャーロットも奪回。北軍の勝利はさらに絶望的になったかに見えた。
しかし、この戦闘後の戦死チェックで、ボビー・リーが負傷してしまったのである。結果として、1863年夏ターンの終盤に、南軍主力スタックは疲弊して指揮官もいない状態でシャーロッテに残置された。
北軍リッチモンド前面に迫っていたグラント本隊を緊急反転。大返しで南下して、一気にシャーロッテの南軍に襲い掛かり、シャーロッテを奪回する。そして、この瞬間に北軍は長らく温めていた手札から「奴隷解放宣言」をプレイした。このカードは、北軍が東部戦線で勝利した時にしかプレイできないのだが、シャーマンが若くして戦死し、グラントがチャタヌーガから海への進撃まで実施する展開の中では東部戦線での勝利は全くなく出番なしかと思われていた。ところが、突然、ぎりぎりで東部に所属するシャーロッテに弱体スタックが発生したため、俄かに発動したのである。奴隷解放宣言により北軍は2VPを獲得、シャーロッテの1VPと併せて3VPを獲得して14点まで到達し、薄れていた勝利の可能性が再び浮上した。さらに、奴隷解放宣言に伴う黒人志願兵カードによりグラント部隊は南部の最前線で戦力を増強した。
1864年秋、負傷明けのボビー・リーは、チャタヌーガのジョー・ジョンストン隊で復帰、これによりゲームの勝敗を賭けたリーとグラントのアトランタ攻防戦が始まった。
本ゲームはチットアクティベーションなので、最後はチット引き勝負である。北軍は、全部で6枚のチットを投入でき、その中でグラントを機動できるチットはグラントチット、西部チット×2の合計3枚である。対して、南軍は、北軍の勝利得点が上がったので全部で3枚しかチットを投入できず、リーを機動できるのはリーチット、西部&ミシシッピチット×2の合計3枚である。つまり、3枚対3枚の互角の勝負である。
此処からが迫真の勝負で、グラントが先に動いてアトランタを奪取。続いてボビーが南下してきたのを手前でインターセプト。さらに南軍のチットが続き、アトランタへ侵入されると、北軍は一旦、アトランタを放棄して後退。これは、南軍が攻撃側だと南軍にイニシアチブ修整+1が付くのを嫌ったためである。そして、今度は北軍がグラントチットでアトランタへ再突入し、戦闘に勝利してアトランタの支配を獲得した。この戦闘で疲弊したボビーのスタックは、元々が予備部隊が移動力不足で付いてきていなかったことからグラントに対抗するには力不足になってしまった。
かくて、一度は諦めかけた勝利を、ボビーの相次ぐ失敗で取り戻して北軍が辛勝と言う結果でゲームは終わった。
つづく