繋ぎの王者:トミー・リッチ

bqsfgame2014-12-21

繋ぎの王者‥ではないかも知れませんが、トミー・リッチです。
ハーリー・レイスの長期政権は、途中で何度も失冠していますが、その中でも最後の方になります。
1981年4月に、オーガスタで突如、軽量のリッチがレイスを破って王者になりました。4日後にはリマッチで敗北して、当時のNWA最短王者記録を更新しました‥(^_^;
晩年は中年太りして見る影もなくなりましたが、若いころのリッチはワイルドファイアと呼ばれるスピーディーなレスリングが身上のイケメンレスラーでした。イケメンと言うより、カワイコちゃんと言った方が良いでしょう。実際、王座奪取に当ってはプロモーターと寝たと言う噂が立ち、最短在位記録と合わせて非常にネガティブに語られたものです。
軽量のリッチがどうやってレイスに勝ったかは日本のレスリングマスコミには報道されず、長らく疑問に思っていました。今回、ユーチューブで調べていたら、家庭用ビデオカメラで撮影したと思われる無音声の状態の悪い画像が見つかりました。かなりの長期戦になっており、レイスの得意のブレーンバスターをリッチが空中で体をかわしてしまうためレイスは珍しく首を取ってからブレーンバスターへ行くように見せてネックブリーカードロップへ移行する動きを何度も見せます。そして、試合終盤、ついにレイスのブレーンバスターがと思いきや、またもリッチは空中で体をかわしてレイスの後方に着地。そのままロープへ飛んで戻ってきて、振り向いたレイスに得意のランニングボディシザースドロップ。
この時のカウントはレフェリーのインチキな高速カウントだったと言う書き込みを見たことがあるのですが、映像で見る限りきわどくはありますが、カウント速度自体は普通に見えます。それでも、3カウントが入ったかどうか、レフェリーの仕草が判りにくく、レフェリーがリッチの手を上げるまで会場もリッチも3つ入ったかどうか判らなかったようです。
とまれ、ランニングボディシザースドロップか、フライングボディーアタックのどちらかだろうと思っていた積年の疑問が解けて、個人的にはすっきりしました。