キム・スタンリー・ロビンスンの最新作です。
出先で読物が切れて書店に立ち寄ったらありました‥(^o^) こういうのは巡り合せですね。
300年後の太陽系を舞台にしたノンシリーズの大作です。
人類は水星から土星の衛星まで植民して太陽系内に広がっています。それに伴って政治的にも文化的にも今とは隔世の感がある世界が出来上がっています。
そこを舞台に、水星の超大物が変死、主人公であるその孫娘は遺言に基づいて太陽系を股にかけて飛び回ることになります。
ロビンスンは、今となっては貴重なSFらしいSFの書き手です。しかし、日本では意外に盛り上がっていません。
オレンジカウンティ三部作は、「荒れた岸辺」、「ゴールドコースト」と訳されましたが最終部は未訳。
代表作である火星三部作も、「レッドマース」、「グリーンマース」と訳されましたが最終部は未訳。
その次のサイエンス・イン・キャピタル三部作は、まったく訳されていません。