懸案だったWaWの「サウスシーキャンペーン」を、ショートシナリオですがソロプレイしました。
レッドドラゴンシステムでソロモン諸島の戦いをプレイする作品ですが、ショートシナリオは1942年の日本軍側の進攻になります。日本軍の勝利条件は、ラバウルを起点に、ガダルカナルとポートモレスビーに上陸することです。と言っても、実はゲーム期間が3ターンしかありません。ですから、基本的には3アクションしかない訳です。
ただし、ゲーム開始時に日本軍は1枚のランダムイベントを選んで保有しています。今回は、IJNと言うチットにしてみました。これは、IJNのユニットに限定されますが、1ターンに3回アクションできるという凶悪チットです。
で、これを使って先ずラバウルからガダルカナルに陸軍ユニットを輸送して上陸。
ところが、ここで問題です。日本軍には輸送能力が1の海軍ユニットしかありません。輸送能力1では、ライトユニットしか輸送できず、へヴィーユニットは輸送できません。ところが、IJNにはライトユニットが1個しかないのです。ですから、ポートモレスビーには上陸できません。IJAにはライトユニットがトラックに一つあるのですが、これはIJNイベントのアクションでは動かせません。それは第2ターン以降の課題です。
で、仕方がないので残りの2アクションの1つでガダルカナルへ行った輸送船を帰還させ、最後は爆撃機でポートモレスビーを空襲。この空襲で米軍守備隊を撃破しました。
米軍側の第1ターンは、二者択一です。米軍の勝利条件は、日本軍の空母を1隻でも沈めることです。日本軍空母は、最初はトラックにしかいません。ですので、オーストラリアの米軍機動部隊で攻撃するなら、第1ターンから北上し続ける必要があります。しかし、守備隊のないポートモレスビーを放置するのは負けるリスクが高すぎるので、一先ずポートモレスビーに工兵隊を増派しました。
日本軍の第2ターンは、トラックからIJAのライトユニットを輸送して南下します。本当なら機動部隊を護衛に付けたいところですが輸送任務は輸送艦艇しか動かせないので断念します。
米軍の第2ターンは、機動部隊が出撃し北上を開始します。しかし、トラックから出撃してこない日本軍機動部隊との決戦はできません。
日本軍の第3ターンになって間違えたことに気付きました。第2ターンに、ウェワクに上陸しておいて、このターンに山を越えてポートモレスビーに進攻しなければ勝つチャンスはないのでした。ただし、山を越えるにはダイスチェックが要るので、それに失敗すれば終りです。本当は、海上輸送して半島を回り込むつもりでしたが、米軍機動部隊が北上してきたので通過できなくなってしまいました。今から上陸しても陸上アクションで山を越える時間がないので勝ちは消えました。
で、勝てないなら次は負けないようにするしかありません。西ビスマルク海を輸送船が占めているので、米軍機動部隊は此処で侵入停止です。米軍機動部隊がトラックへ突入するルートは、後は東ビスマルク海経由しかありません。そこへ、トラックから潜水艦を1隻だけ出して足止めします。これで、米軍機動部隊によるトラック突入攻撃はなくなりました。
アメリカ軍の最終アクションは、機動部隊による決戦を日本側が回避したことから、ポートモレスビーからの爆撃攻撃しかなくなりました。これに、「進歩した戦術」チットを付けて一か八かの一振りに賭けましたが失敗。
かくて、ソロモン諸島の戦いの第1ラウンドは、両者がクリンチ合戦するかのような後味の悪い戦いの末に引き分けに終わりました。