２０年以上ぶりにプレイしましたが、プレイしてみると当時の記憶が美化されていたかなと思う部分もありました‥(^_^;
割とセットアップが大変です。ユニット、マップにセットアップ情報がないのですね。ユニットを仕分けした上で、シナリオインストラクションに沿って並べていきます。近年のコンポに慣れていると、ちょっとめんどくさい。
あと、行軍の失敗率や消耗の確率が思っていたより高くてまいりました。
シナリオ１のアルメニア攻勢は、７ターンしかありません。ローマ軍は強力ですが、なにぶんにも行軍チェックに失敗して全く移動しない確率が１／６あるのは無視できません。その分、強行軍をして補うことはできますが、強行軍だと戦力を半分消耗してしまう確率が無視できません。いかに強力なトラヤヌス軍と言えども、戦力半減の消耗は非常に痛いのです。
それから籠城と包囲関連のルールの記述が甘いので、良く判らないケースも出てきました。どこかにクラリフィケーションがあったと思うのですが？
トラヤヌスがシナリオ１で勝利するためには、アルメニアの２都市を奪うか、クテシフォンを陥れるかしなくてはなりません。しかし、アルメニアは道路のない北部の彼方にあり、本ゲームの行軍ルールでは見掛け以上に遠いのです。クテシフォンはさすがに本拠地なので、遊牧民の国とは言えそれなりに防御は硬いのです。
ちなみに、シナリオ２がメソポタミア、シナリオ３がパルチア中枢部と進んでいくようになっており、意外でしたが一気通貫のキャンペーンがオリジナル雑誌ゲームにはありませんでした。
久しぶりにプレイしましたが、良くも悪くも古代人視点ゲームで、行軍も消耗も運に翻弄される部分が大きく、なかなか大胆です。古代戦ってそんなものだったのかという理解が、本作の一番大きなポイントでしょうか。
