SFマガジン50周年アンソロジー第2弾。時間SF編。
普通なら時間SFアンソロジーと聞いたらすぐに買うのだが、大森編集ということで二の足を踏んでいた。
それでも、アンソロジーでないと読めない作品がいろいろあるので、6年遅れでついに購入した‥(^_^;
心配していた通りで、出来栄えはテーマの割にはもう一つだと思った。
収穫と言えるのは、寡作で知られるテッド・チャンの「商人と錬金術師の門」、シルヴァーバーグの「世界の終りを見にいったとき」、スタージョンの「昨日は月曜日だった」の3編だろうか。
マッスンの「旅人の憩い」は、「忘却の惑星」も持っているので減点だが、内容的には良いと思う。
全13編で4編が当りと言うのは、テーマアンソロジーとしては高くなく、まぁ合格点という所だろうか。他の作品も単体で読めば、そんなに悪くないと思うが、テーマアンソロジーとして並べると類似ネタになってしまうので単調に映りやすいように思う。ここらへんがテーマアンソロジーの難しい所だろう。