大貫昌幸さんの話し

佐藤大輔さんの訃報を聞いて、大貫さんを思い出した。同じ1964年生まれのゲームクリエイター
作品としてはエポックから出た「銀河帝国の興亡」と「魔法帝国の興亡」がメジャーリリース。
1993年に心不全で亡くなられた。28歳の若さだったと記憶している。当時のゲーム仲間で大貫さんのお通夜に行くと言う人がいたのだが、そういう服装でもなかったし直接面識もなかったので見送ってしまった。今にして思えば最後のご縁なのだから行っておくべきだったと後悔している。
あまりに若くして亡くなられたので作品は少ないが、「銀河帝国の興亡」はいわゆるマルチゲームの最終ターン問題に配慮した一日で終わる銀河帝国ものとして今でも評価に足る作品だと思う。「魔法帝国の興亡」は、個人の冒険から王国の衝突まで同じゲームの中でやってしまおうという野心作。いずれも、今までにないゲームを作ろうというクリエイティビティに溢れた作品だったと思う。
どちらかと言えばボードゲームより、RPG畑の方で、死後その方面の執筆を纏めたものが有志により出版されたと聞くが筆者は見たことがない。