史実でもゲームでも焦点となるのは、ウィーン包囲戦です。
このゲームでは、包囲戦は通常の戦闘の延長線である強襲と、本格的な攻城戦の2種類に分かれています。
強襲はMPコストが低く実施しやすいのですが、大要塞であるウィーンの防御戦力3倍とまともに対決することになります。ウィーンにハプスブルグの主力スタックがいるのは必然なので、さしもオスマンの大軍でも戦闘比は上がりません。
攻城戦には、攻城砲が必要で余分のMPコストを払った上で、攻城砲ユニットごとにダイスを振り、ブリーチが発生したかをチェックします。大要塞が相手だと、1/6の確率でブリーチが発生し、そうすると大要塞の防御修整なしでの通常戦闘になります。そうなると、戦力規模で上回るオスマンはかなり勝算が出てきます。ただし、ブリーチには防御修整を打ち消す作用しかないようなので、防御側が退却を無視できる効果が存続するとなるとDRやDDの効果は薄く、ブリーチすれば必勝とはなりません。そうすると、また次のアクションでブリーチの試みからやり直しになります。
史実ではオスマン軍は準備不足で十分な攻城砲を揃えられず包囲戦は膠着しました。その点から考えると確率1/6、退却無視効果を解消できずは妥当かと思っています。後者はBGGへ確認予定。
余談ですが、砲不足のオスマンは、トンネルを城壁の下まで掘り進んで爆薬を仕掛けたりしたそうです。どこかで見たような(映画版「指輪物語」、コンスタンチノープル包囲戦、いやいやゲーム版スターシップトルーパーズ?)話しですね。