一年戦争:三つ子の魂百までも

ファーストインプレッションが大事と言うのは、就職面接だけではありません。
ゲームでもそうです。初回のプレイが面白ければ、そのゲームへの評価は高いまま固定されます。
今回の一年戦争のプレイで思ったのですが、連邦軍は最初のアジアの戦闘の印象が強く、その後の作戦を誤ったのかなと思います。
つまり、いわゆる08MS小隊が、アジアでシャアのアプサラスらに敗れた戦闘です。
この戦隊は冒頭の連邦軍の地上部隊では最強クラスです。陸戦ガンダムと陸戦ジムが揃っています。ところが、これがシャア、ランバ、マツナガの部隊と戦闘したら、なんと1ステップもダメージを与えられずに一方的に敗北しました。これは、優秀なパイロットが乗った機体は防御力が高い上に、自分でヒットを配分するためです。
で、連邦軍は学習しました。「圧倒的な戦力で撃破していかなければ、いたずらに戦力と時間の双方を無駄にしてしまう」と。
かくして連邦軍は、オデッサでも、サイド1でも、ソロモンでも、ジム×29と言う驚異的な数字でジオン軍を蒸発させることとなりました。しかし、総合的に見て、このやり方では勝てなかったのではないかと言うのは、前日に記載した通りです。
感想戦で少し話しましたが、ジオン軍の優秀なMS+パイロットのスタックは、一定程度までのヒットを無傷で跳ね返せます。その一方で、限界点を越えると一気に全滅してしまいます。この全滅させられる加減を見極めることが、効率的に戦力を戦略配備するために必要なのだと思います。もちろんサイコロを大量に振る戦闘システムなるが故に、振れが大きいのは確かです。どうしても一回で勝ちたい戦略ポジションではオーヴァーキルも止むを得ません。しかし、それを繰り返してしまうと時間不足で負けてしまうのではないかと愚考します。
次にプレイする機会があったら、開発の楽しさはなくとも、戦略的リソース配分の悩みのある連邦軍をやってみたいかなと思っています。