ディスタントプレイン:多国籍軍の作戦

今度は、多国籍軍について考えてみます。

多国籍軍の勝利条件は、政府支持人口と、予備兵力ユニット数を合計して30を越えることです。

多国籍軍は直接的な攻撃力を持っており、特に7種類の「能力」カードにより強化された場合には、理不尽な程に強いとも言えます。この点が多国籍軍の優位性です。

一方で、少数精鋭であるためにユニット総数が少なく、そのためにエリア支配能力が単独では極めて低いのです。また、いくら攻撃力が高くても潜伏状態のゲリラはほとんど攻撃できません(例外あり)。そのため、まず敵を発見し、それから攻撃するという段階を踏むため、その特徴を生かすには手数が余計に掛かるという難点があります。

「政府支持派」を増やすには、タリバンシャリーアの逆のシビックアクションを実施します。COIN支配エリアで決算フェイズにコスト3を支払うことで同様に政治動向を1段階シフトでき、これは重ね打ちできます。

予備兵力ユニット数を増やすには、第一に損害を受けないことが重要です。多国籍軍は強力なのですが、損害吸収部隊である政府軍を同道しないと直接損害を受けてしまいます。また、タリバン待ち伏せ攻撃には注意を払う必要があります。待ち伏せ攻撃は潜伏状態ゲリラで実施されるので、どんどん発見してしまうのが予防策になります。

初期設定で意外に兵力を盤上に展開してしまっているので、サージ・スペシャルアクティビティを使って盤上の兵力を予備に撤収することが勝利条件的には有効です。もちろん只でさえ少ないユニット数をさらに減らしますので、いろいろと不自由します。

多国籍軍で難しいのは、政府軍との連携です。

実は両者は予算を共有しているので使い方については協調が必要です。また、上述した通り政府軍を弾除けに使う必要があるので、そこでも協調した行動が必要になってきます。非正規軍側に負けたくない点は共通していても勝利条件は個別に判定します。ですから、政府軍が全面的に信頼できないことは常に頭に入れておかなければなりません。政府軍が勝ち逃げてしまいそうなら、政府高官の汚職に対して強い態度で臨む覚悟が必要です。政府の勝ち逃げを一番効果的に食い止められるのは、貴方なのです。