ディスタントプレイン:政府について考える

今度は政府です。

政府はCOIN陣営です。予算を多国籍軍と共有しています。しかし、その目的とする所は少し違っています。

政府の勝利条件は、COIN支配人口にパトロネージを加えて35を越えることです。

まず支配の定義を再確認しましょう。

地域は、多国籍軍+政府が、そのマスにいるコマの半数を越えている場合にCOIN支配となります。あるいは、タリバンが半数を越えている場合にタリバン支配になります。どちらでもなければ中立状態です。

昨日の多国籍軍で書きましたが、多国籍軍は少数精鋭なのでユニット数が足りません。ですので、COIN支配を確立するのは、政府軍と政府管理下にある警察コマが主力になります。

政府の優位性は、その部隊/警察コマ数の多さ、増員の容易さにあります。人数争いになれば政府は常に主導的な役割を果たすことになります。

もう一つのパトロネージは少し難しく、政府予算の基盤となる外国からの支援から政府高官がピンハネしている部分に当ります。パトロネージを増やすには、COIN支配エリアで統治オペレーションを行うことが必要で、かつ多国籍軍がいないことが必要です。この後者の条件が問題で、お目付け役である多国籍軍に監視されている所では実施できないのです。

タリバンに対抗するには、多国籍軍と協調することが重要です。土地勘のある政府ユニットがゲリラを発見し、多国籍軍が攻撃するという連携が成立すれば、ゲリラにとっては大きな脅威となるでしょう。

その一方で、上述のパトロネージの関係で、政府にとって直接軍事的に衝突しないものの潜在的な天敵は多国籍軍です。多国籍軍アフガニスタン全域を監視するような事態は、実はゲリラよりも政府にとって望ましくない事態なのです。

決算フェイズの再配置の時に、政府軍と警察は挙動が違うことを理解して置く必要があります。政府軍は基地のあるマスに撤収しますが、警察はCOIN支配マスに撤退します。そして、支配の再判定は全ての再配置が終わってからします。

つまり、政府軍が撤退して支配が揺らいだ時に、そこはまだCOIN支配なので警察はそこに撤退(と言うか交代増援)できるのです。これは重要です、試験に絶対出ます。