今回は非常にマニアックな作り。
後半の黒の事件簿は1950年代のポップな感じのバットマンシリーズの再録になっています。そこで登場したウィングマンを初めとする世界のバットマンたち。
その世界のバットマンたちが形成するヒーロークラブの面々が無人島に呼び出され、その一人が殺されてしまいます。「そして誰もいなくなった」とか「名探偵登場」のクローズドサークル路線です。
その後にはバットマンの不測の事態に備えて警察が3人の後継者を用意したという設定から、その一人がバットデビルとしてバットマンを倒そうと襲ってくる話しが続きます。
ポップな時代のエピソードを、近年のシリアスでダークなバットマンサーガの中に復活させるという力技。
面白さと言う点では、「ラーズアルグールの復活」に及ばないと思いますが、これはこれでストーリーライターの力量の見せ所であることは間違いありません。